ある時、「JR東日本が電車を走らせるにあたって、とても重要な構造物が新潟にある」なんてことを聞いて、調べてみたら”宮中取水ダム”なんて単語が出てくるもんで、それならと思いブログのネタに、少し寄り道をして見てきました!

宮中取水ダムって調べると一番最初に《心霊》ってワードが出てくるから、すこし不気味だよね!
宮中取水ダムってどんなとこ
宮中取水ダムの簡単な概要です↓
JR東日本が管理する、私有ダムであり、信濃川本川に建設された唯一のダムである。
旅行をするなら、じゃらんがオススメ!!

JR東日本は、自社で使用する電力の約6割を自家発電で賄っており、そのうちの4割が宮中取水ダムから取水した3つの水力発電所(千手、小千谷、新小千谷)にて発電されているらしい!

ちなみに、もう一つの自家発電施設は、神奈川県川崎市にある火力発電所なんだって!
ここの水力発電所に異常が発生し、電力が行き渡らなくなると朝の通勤ピーク時であれば1時間で5000万円以上の損失が出てしまうとかなんとか・・・・
ということで、これが宮中取水ダム!↓

我ながらかなりいい写真が撮れた気がする!
せっかくなので、宮中取水ダムの上とか行ってみた
天気もいいし、何よりスケールの大きなものをドーンっと見ることができるって、なんだか言い知れぬ爽快感がありませんか??

宮中取水ダムの上はこんな感じ、一般の人も通れます。(実際に僕が歩いているときに、犬の散歩している人や、遊びに来ている子供たちがいました)

上から門を見た写真です。こちらは上流側ですね。放流量が多すぎて飲み込まれてしまいそうな気になってしまうくらい見応え抜群です!この日は確か120m3/sくらいだったので、1秒間に120tの水が流れ出ていることになりますね。
放流量は現地の電子表示板でも確認できますし、HP(信濃川発電所について)でも確認が可能です。

下流側は、信濃川のいい景色が見えます。

ダムの上の手すりはこんな感じなので、小さいお子さんがいても落ちる心配は少なそうですが、とにかく放流の音がすごいです。この音のせいで近くに車が通っても全然聞こえません!!そういう事情もあるため、もしお子さん連れで来られる際は、必ず目を離さず手を繋いでください!

なぜか野球場がありました。グラウンドがきれいだったので利用はされているみたい。
探索してたら見つけた「魚道観察室」!?
ダムの上は、放流の音でうるさいけど、なんだか自然の心地良さもあるし、マイナスイオンが蔓延しているみたいで、ちょっとした癒しスポットのような気持ちになりつつ、探索していると見つけた「魚道観察室」ってなんや!?


決まった期間しか利用することができないってのが、また興味をそそってしまいますねぇ〜

こちらが外観。野球場の反対側にあります。という周りに何もなさすぎて宮中取水ダムを実際に見に行った人でないとわからない説明をしましたが、ご勘弁を・・・
子供との思い出はカメラのキタムラのフォトブックがおすすめ!!
どうやらこれが魚道になっており、鮎や鮭など遡上するのを観察できるように人工的に作った道のようですね。この魚道、お魚さんがうまく遡上できるように改良してあり、現在のもので3代目なのだそうです。

外からでなく中からも遡上の様子を確認できるみたい!せっかくだから行ってみようというやつですね。この地下に向かう階段の先が、中から観察できる空間になってます。

中から見た様子はこんな感じ。大型魚や小型魚用など3種類の魚道があり、毎年魚の生態を調査するためにも利用されているようで、実は世界的に注目されている魚道らしい(と途中のポスターに書いてありました)

鮎や鮭の遡上時期って決まっているから、そのタイミングで見行ければもしかしたら遡上している姿を見ることができるかもしれないね!
帰り際にしっかりダムカードをもらってきたよ!
みなさん、ダムカードって知ってますか?
僕も本当最近知ったのですが、国土交通省がダムのことをよりもっとみんなに知って欲しいということで、ダムを訪問した人に向けて発行しているカードのことなんです。
このダムカードなのですが、元々は国土交通省と水資源機構が管理しているダムに対して発行していたのですが、宮中取水ダムなどの私有ダムや各都道府県でも発行されるようになり、マニアの間ではかなり有名で、このダムカード欲しさに全国各地のダムを渡り歩いている人もいるそう。

実はダムカードの中にもレア度があり、無料で配布されるダムカードが10万円で取引されるものもあるとかなんとか・・・
旅のともに甘いお菓子は必須です!
そんなわけで、僕もダムカードをもらってきましたよ!

こちらが表面。宮中取水ダムがドンと載っています。右上のPはダムの目的の略、は右下のGはダムの型式の略になっています(マニアックすぎる!!)

裏面はダムの歴史や説明が載っています。作成者の熱量が伝わってきます。

裏面の説明が、結構わかりやすくて他のダムも集めてみたい!なんていう気持ちに少しだけなるのは、不思議なものですね・・・・・
ダムカードのもらい方について
ダムカードのもらい方は簡単。
1、訪問したダムの写真を撮る
2、ダムの管理事務所でダムに行った写真を見せて、カードをもらう。
たったこれだけです。ダムの管理事務所については、ダムの近くにある可能性の方が低いため事前に確認しておくといいでしょう。また発行が終わっているダムカードもあるため、予め確認してください。
ちなみに、宮中取水ダムのダムカードは「おぢゃ〜る」という場所でもらえます。
住所:〒947-0012 新潟県小千谷市山本1216−3
営業時間:9:00 〜 18:00(11月〜3月は17時まで)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)

こちらが「おぢゃ〜る」の外観です。施設の中は発電所のことが学べる博物館があったり、ドックランやキャンプ、BBQなどができるようになっています。

ちなみに宮中取水ダムから車で40分近くかかるよ
まとめ
JR東日本の電車を陰で支える宮中取水ダムいかがでしたか。
僕も大学生時代〜社会人数年は首都圏に住んでいたこともあり、こんな大きな水力発電のおかけで、毎日電車に乗れていたのかと考えると、感慨深いものがありました。
そして何より、スケールの大きさにびっくりしますね!宮中取水ダムは完成に18年かかっています。18年かけて完成させた人たちは、完成したその瞬間どんなことを感じたのだろうと考えるとワクワクしませんか?
また、今回いただいた宮中取水ダムのダムカードの他に3つのダムカードも「おぢゃ〜る」のかたから頂けました。(訪問はしてないけど、いろいろダムの話を聞いているうちにせっかくなのでということで、くださいました)
・浅河原調整池ダム
・山本調整池ダム
・山本第二調整池ダム
以上の3つのダムです。裏面を読むと『へぇ〜』と思えるようなものばかりですが、こちらは是非、自分の目で確かめてみてください。
十日町市は豪雪地帯のため冬季の訪問は難しいかもしれませんが、魚道観察室も含めた宮中取水ダムをぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか!!!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
それでは!
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